担当者:著者情報
看板社長 土田 祐司
コーティング技能研磨士2級
一級ガラス用フィルム施工技能士
トヨタ・アルファードは、上質な室内空間と存在感のあるデザインを兼ね備えた高級ミニバンです。大きなボディと力強いフロントデザインも特徴で、街中でも目を引く存在感があります。
そんなアルファードの重厚感を引き立ててきたボディカラーのひとつが、深みのあるブラック(202)です。色味を感じさせにくい黒によって、高級感や迫力のあるデザインを楽しめます。しかし、トヨタは2026年6月の一部改良でブラック(202)に代わり、新色のニュートラルブラック(229)を設定しました。
新たに採用されたニュートラルブラックはどのような色なのか、従来のブラックと何が違うのか気になっている方もいるでしょう。この記事では、ニュートラルブラック(229)の特徴やブラック(202)との違い、傷や汚れの目立ちやすさ、きれいに保つためのポイントまで解説します。
2026年6月からアルファードにニュートラルブラック(229)が採用

トヨタは2026年6月3日、アルファードの一部改良を実施し、新たなボディカラーとしてニュートラルブラック(229)を採用しました。改良前のアルファードでは、黒系カラーとしてブラック(202)が設定されていましたが、2026年6月の改良後はニュートラルブラック(229)へ変更されています。
現行モデルのボディカラーは、ニュートラルブラックを含む3色展開です。今後、新車でアルファードの黒系カラーを選ぶ場合は、基本的にニュートラルブラック(229)が選択肢となります。同じ黒系でも見え方や塗装の特徴には違いがあるため、ブラック(202)との違いを理解したうえで選ぶことが大切です。
ニュートラルブラック(229)とブラック(202)の違い

新しく設定されたニュートラルブラック(229)ですが、「同じ黒ならそれほど変わらないのでは?」と思う方もいるでしょう。確かに、遠くから見た印象が大きく変わるほどの違いではありません。ただ、塗料に含まれる粒子や光の反射が異なるため、近くで見たり日光が当たったりすると印象に差が出ます。ここでは、従来のブラック(202)がどのような色だったのかも含め、ニュートラルブラック(229)との違いを詳しく解説します。
ブラック(202)は深い黒が特徴のソリッドブラック
ブラック(202)は、メタリックやマイカによる輝きを持たない、いわゆるソリッド系のブラックです。光が当たっても粒子がキラキラと輝くことはなく、均一で濃い黒に見えるのが特徴です。「ソリッド」とは、メタリックカラーのアルミ粉や、マイカカラーの雲母といった光を反射する粒子を含まない単色系のカラーを指します。
ブラック(202)の魅力は、余計な色味を感じさせにくい黒ならではの深さです。きれいな状態ではボディへの映り込みがはっきりしやすく、アルファードの大きなボディや力強いデザインをさらに際立たせてくれます。その反面、均一な黒だからこそ、光が当たると細かな洗車傷や水ジミなども見えやすい傾向があります。美しい状態では深い艶を楽しめるものの、その状態を保つには丁寧なお手入れが欠かせないカラーといえるでしょう。
ニュートラルブラック(229)は光が当たると微細な輝きが感じられる
ニュートラルブラック(229)は、ブラック(202)とは異なり、微細な粒子を含み、光が当たると細かく輝くブラックです。日光や強い照明が当たると、塗装に含まれる細かな粒子が光を反射し、表面に控えめな輝きが感じられます。イメージとしては、「黒そのものの深さを残しながら、近くで見ると細かな光が混ざって見える黒」です。
アティチュードブラックマイカ(218)は光の当たり方によって青みを感じますが、ニュートラルブラック(229)は青みが目立ちにくく、より黒らしい色合いに見えます。そのため、ブラック(202)が持つ重厚感を残しながら、光が当たったときにはボディに立体感や上質な艶を感じやすいのが魅力です。見る場所や時間帯によって表情が少し変わるため、単調な黒ではなく、深みと輝きの両方を楽しめるカラーです。
ニュートラルブラック(229)は傷が目立ちにくい
ブラック(202)は粒子による輝きがない均一な黒のため、表面に細かな傷が入ると、その部分だけ光を反射して白っぽい線として見えやすくなります。特に晴れた日の直射日光や強い照明では、ギラついて見えやすいことがデメリットでした。これに対し、ニュートラルブラック(229)には細かな粒子が含まれており、塗装面そのものにも細かな光の反射が生まれます。そのため、ブラック(202)と比べると細かな傷や汚れが周囲になじみ、目立ちにくく感じやすくなります。
ただし、「傷が目立ちにくい」と「傷が付きにくい」は別の話で、ブラック(202)と比べて傷が視覚的に目立ちにくくなった、と捉えるのが適切です。黒系カラーである以上、洗車方法や日頃のお手入れには引き続き注意が必要です。ちなみに、現行アルファードでは全ボディカラーに、細かな擦り傷を自己修復するセルフリストアリングコートが採用されています。
2026年改良後のアルファードはニュートラルブラックを含む全3色から選べる

2026年6月改良後のアルファードは、ニュートラルブラック(229)のほか、プラチナホワイトパールマイカ、プレシャスレオブロンドの全3色から選べます。プラチナホワイトパールマイカは、パール特有の輝きによってボディが明るく見えやすく、アルファードの大きな車体をすっきり見せたい方におすすめです。
プレシャスレオブロンドは、淡いゴールド系の色合いが特徴で、ブラックやホワイトとは違った上品さを楽しめます。定番色とは少し違うアルファードを選びたい方と相性のよいカラーです。
ニュートラルブラックは、黒ならではの重厚感を残しつつ、光が当たった際の細かな輝きも楽しめます。迫力のある見た目や高級感を重視しながら、従来のブラック(202)より表情のある黒を選びたい方に向いています。なお、ボディカラーは屋内外や光の角度によって見え方が変わるため、迷った場合は販売店で実車を確認してから決めるとよいでしょう。
ニュートラルブラック(229)でも黒系ボディ特有の傷や汚れには注意が必要

ニュートラルブラック(229)は、従来のブラック(202)に比べて細かな傷や汚れが目立ちにくい傾向があります。ただし、傷やシミが付かなくなったわけではありません。黒ならではの深い艶やきれいな映り込みを維持するには、洗車傷や水ジミ、花粉・黄砂などへの対策が重要です。ここでは、ニュートラルブラックを選ぶうえで知っておきたい3つの注意点を解説します
洗車時についた細かな傷は光が当たるとぎらつきやすい
ニュートラルブラック(229)でも、洗車によって細かな擦り傷が付くことがあります。普段はほとんど気にならなくても、晴れた日にボンネットを斜めから見たり、夜間に強い照明が当たったりすると、細い傷が白っぽく浮かび上がることがあります。特に注意したいのが、砂やホコリが残った状態でスポンジを動かしたり、拭き上げ時に強くこすったりするケースです。汚れを引きずることで塗装表面に細かな傷が入り、光を受けた際のぎらつきにつながります。
現行アルファードには、小さな擦り傷を自然に復元するセルフリストアリングコートが採用されています。ただし、すべての傷が元に戻るわけではありません。黒の深い艶を保つには、最初に十分な水で砂やホコリを流し、柔らかいスポンジやクロスで力をかけずに洗うことが大切です。
雨ジミや水垢が付着すると黒いボディでは目につきやすい
黒系ボディでは、雨上がりや洗車後に残った白っぽい輪ジミが目につきやすくなります。たとえば、洗車した直後はきれいでも、翌日にボンネットを見ると水滴の形に白い跡が残っていた、というケースです。水道水や泥水などに含まれるミネラルは、水分だけが蒸発すると塗装面に残ります。これが繰り返されることで水アカや水ジミとなり、黒い塗装では白っぽい跡との色の差が大きいため、汚れが目につきやすくなります。
特にルーフやボンネットなど、水滴が残りやすい上向きの面には注意が必要です。洗車後に自然乾燥させたり、雨上がりの水滴を長く残したりせず、できるだけ早く洗車や拭き上げを行うことで固着を抑えやすくなります。
花粉や黄砂を放置するとシミや固着汚れが残りやすい
春先には、花粉や黄砂にも注意が必要です。黒いボディに黄色っぽい粉が薄く積もるため見た目にも分かりやすく、雨が降るとボディ全体がまだらに汚れることがあります。特に花粉は、水に濡れると粘着性のある成分が出て塗装面に付着し、放置するとシミの原因になることがあります。黄砂は細かな砂を含むため、乾いた状態でタオルなどを使って拭き取ると、擦り傷を付ける原因になりかねません。
花粉や黄砂で汚れた場合は、いきなりクロスで拭かず、最初にたっぷりの水で表面の汚れを流すことが重要です。付着したまま雨に濡れ、乾燥する状態を繰り返す前に洗車することで、シミや固着汚れ、洗車時の傷を抑えやすくなります。
ニュートラルブラック(229)を美しく保つならコーティングがおすすめ

ニュートラルブラック(229)の深い艶や輝きを長く楽しみたい場合は、コーティングがおすすめです。専門店では、施工前にボディの汚れや細かな傷を確認し、必要に応じて洗浄や研磨などの下地処理を行います。塗装面を整えたうえでコーティングすることで、黒ならではの艶や映り込みをよりきれいに引き出せます。
施工後はコーティング被膜が塗装表面を覆うため、汚れが直接固着しにくくなるのもメリットです。撥水性能により、雨水などと一緒に汚れが流れ落ちやすくなり、普段の洗車でも汚れを落としやすくなります。さらに、専門店で施工すれば、施工後もボディの状態に合わせた定期的なメンテナンスを受けられます。ニュートラルブラックの美しさにこだわって乗り続けたい方は、納車時からコーティングを検討してみるとよいでしょう。
関連記事:【結論】新車にコーティングは必要!後悔しないためのポイントと優良店の見つけ方
ニュートラルブラック(229)に適したコーティング

ニュートラルブラック(229)の艶や美しさを長く維持するなら、ガラスコーティングやセラミックコーティングがおすすめです。どちらも塗装面を保護しながら艶や防汚性を高められますが、仕上がりや耐久性、施工費には違いがあります。
当店では、お客様がどこまで艶にこだわるのか、何年ほどきれいに乗りたいのかを確認したうえで最適なコーティングをご提案しています。ここでは、ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いを踏まえ、それぞれどのような方に向いているのかを解説します。
コストと性能のバランスを重視するならガラスコーティング
ガラスコーティングは、塗装表面に硬質なガラス状被膜を形成するタイプです。ワックスやポリマー系のような柔らかい被膜と比べて劣化しにくく、酸性雨や水アカ、紫外線などから塗装面を長期間保護しやすい特徴があります。被膜自体の透明度が高いため、塗装の色味を大きく変えずに光沢を引き出せる点も特徴です。
ニュートラルブラック(229)に施工すれば、黒本来の深みや微細な輝きを活かしながら、表面をクリアに見せやすくなります。さらに、硬質な被膜に撥水性能を持たせた製品も多く、雨水や汚れが残りにくくなるため、黒系ボディの日常管理にも適しています。高性能なセラミックコーティングほどの耐薬品性や被膜性能までは求めず、艶・耐久性・費用のバランスを重視したい方におすすめです。
艶や耐久性を重視するならセラミックコーティング
艶の深さや耐久性をより重視するなら、セラミックコーティングがおすすめです。セラミックコーティングは、SiO2(二酸化ケイ素)などをベースにした成分が塗装面と結合し、硬く密度の高い被膜を形成します。ガラスコーティングと比べて耐薬品性や耐摩耗性を高めたものが多く、酸性雨や鳥のフン、虫汚れ、洗車時に使用するケミカルなどの影響を受けにくいのが特徴です。複数の被膜を重ねる多層施工に対応した製品もあり、より厚みのある保護層を形成できます。
さらに、セラミックコーティングは艶の深さや光沢感にも優れており、ニュートラルブラック(229)のような黒系ボディとの相性も良好です。下地を丁寧に整えてから施工すると、黒の深みと映り込みが際立ち、濡れたような艶感を出しやすくなります。
関連記事:セラミックコーティングは本当に必要?ガラスコートとの違いや専門店の選び方・お手入れ方法を解説
香川でニュートラルブラックのアルファードをコーティングするならカーケアグランツへ

ニュートラルブラック(229)の美しさを長く保つには、コーティング剤だけでなく、下地処理や施工環境も重要です。香川県観音寺市のカーケアグランツは、2003年の創業から累計10,000台以上を施工。デジタル膜厚計を使った研磨や、空調を備えた完全密閉ブース、遠赤外線ヒーター、純水設備など、四国エリアでも最大級の施工環境を整えています。
施工後は完全屋内の保管スペースで車両を管理し、雨や夜露などの影響を避けた状態でお引き渡ししています。アルファードのような大型車にも対応しており、ボディ状態や保管環境、予算に合わせて最適な施工をご提案します。ニュートラルブラックの艶や美しさにこだわりたい方は、ぜひカーケアグランツへご相談ください。